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補腎薬には「補腎益寿カプセル」 [ 漢方薬のいろいろ]

「最近、めっきりモノ忘れがひどくなってねえ」人生も折り返し点を過ぎた中年サラリーマンにとって、こんなボヤキは1度ならず経験があるはずです。
 人は20代を過ぎると、中枢神経の活動は、既に下降曲線をたどりはじめています。それが、はっきりしたモノ忘れの症状として自覚されないのは、脳細胞にまだまだ余力があるからです。しかし、それも40代にさしかかると、そろそろ限界点。老化防止の対策が必要になってきます。
 中国漢方の文献を見ていると、“延緩衰老”という言葉によく出合います。老化は、歳(とし)を重ねるごとに現れてくる生理的変化で、この進行にストップをかけることはできません。ただし、その進行を延緩(スローダウン)させる努力は、昔も今もあるということです。
 一般的に、中国漢方では老化を腎(じん)の衰え(腎虚)としてとらえ、老化防止の対策には補腎薬を用います。今回紹介する補腎薬は「補腎益寿カプセル」です。中国漢方の五臓六腑(ぷ)理論では、「心」を大脳皮質の働きと、循環器系を統括するポンプとしての働きを総称したものととらえます。つまり、モノごとを考えたり判断する精神思惟(しい)活動は、「心」の支配下にあると認識しているわけです。
 腎虚の進行は、しばしば「心」にも影響するため、記憶力や判断力などの減退や痴呆(ちほう)などの症状がみられた場合には、「心」の病変を考え、腎虚と同時に治療することになります。
 補腎益寿カプセルは、その「心」と「腎」の異常を改善する方剤。つまり、足腰の弱り、精力減退などの老化現象とともに、「心」の衰えによってひき起こされる精神神経症状の改善に用いられるクスリというわけです。配合されている生薬は、心臓を強める柏子仁(はくしにん)?酸棗仁(さんそうにん)?遠志、血行をよくする丹参?当帰、体液を増やし虚熱をとる地黄?麦門冬?天門冬、胃腸の働きを高め体力をつける茯苓(ぶくりょう)?党参、薬の効きめを上のほうへ持っていく桔梗(ききょう)、など。
 これは腎虚を改善する基本薬。六味地黄丸+強心剤+精神安定剤といった処方で、基本的には、心腎陰虚型の諸症状に適応する補腎薬として働きます。
 高齢化が進むにつれて、オフィスでも体力の低下やモノ忘れをぼやく同僚が増えてきます。補腎益寿カプセルで「まだまだ若い」という心意気をアピールしたいものです
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年齢とともにED(勃起障害)への対処法 [ 漢方薬のいろいろ]

◎EDと更年期

男性の場合は女性よりも更年期の個人差が大きく、更に気付きにくいという面があるでしょう。年齢的にも早い人では30代から、遅い人では60代後半以降ということで、70代になっても生殖能力があまり低下しない人もいるようです。男性ホルモンの低下がやはり同様に個人差が大きいようです。

このような更年期に伴ってED(勃起障害)は進行します。これは老化現象ですからそれで良いと思う人はそれで良いと思いますが、人によっては何とかしたいと思うでしょう。年齢とともに進行するED(勃起障害)への対処法としては、やはりバイアグラ、精力剤等の薬を使用するか、ホルモン補充療法などを行なうということになります。

◎更年期と更年期障害

40代後半から60代にかけてのホルモンバランスの変化とそれに伴う身体機能の低下や変化を更年期と言います。女性では閉経を伴うので分かりやすく急激な変化だと言われますが、男性にも同じように更年期があり、更年期障害の症状も現れます。

中国の伝統医学 [ 漢方薬のいろいろ]

中医学とは、中国の伝統医学で、四千年以上の時間をかけて中医薬学の理論と臨床治療方法を集大成した総合医学です。人体の持つ生命力を重視し、全体(身体 全体、人と自然の総合)を考え、予防第一を指針にしており、病気の治療にあたっては、五臓六腑を中心とする理論によって原因を追求し、天然の生薬(例えば当帰とか甘草といったもの)を組み合わせた処方を用いて、根本治療を心掛けるものです。

中国では、中医学を専門に勉強する医科大学があり、理論と臨床 の両面にわたって総合的に勉強すると共に、西洋医学についての基礎理論も学習します。この医科大学課程の終了者は中医師と呼ばれています。

中医学が重視するのは「未病先防」という考えです。ストレス社会と言われる現代では、体調がおかしいということを感じて病院などで精密検査を受けても、 病気ではないと言われた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。このような場合に中医学の診断を受けると、いろいろな症状が発見されることがあります。中医学では、まだ病気の段階でなくても、症状が観察されたら、その症状を取り除くための治療を行います。つまり病気に発展する前に、未然に病気を防ぐ「未病先防」というのが、中医学の基本的な考えなのです。

中医学の診断の特徴として、四診というものがあります。患者の全体像を観察する望診、症状だけでなく、生活環境や日常生活、家族の状況などをヒヤリングする問診、患者の声や息遣いなどから体調を捉える聞診、脈の状態等で病状を知る切診の四通りの方法で、病状を総合的にまとめて正しく分析します。これを弁証と言って、中医学の診断の一番の特徴です。弁証の結果から、一番効果的な治療方針が立てられるわけですが、これを論治と言います。

また舌は身体の健康のバロメーターとされ、病気の状態や変化が、舌の大小、色、舌の苔の厚薄や色合い、舌が湿っているか乾燥しているかなどに現れるので、舌を観察するのは重要なことです。例えば舌の苔が厚いのは、食べ過ぎか、消化不良か、水分の新陳代謝減退-身体が重いとか、むくみがあるとか-、病気ではなくても不健康を表わすしるしとされています。
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「漢方薬」は、数千年にわたる [ 漢方薬のいろいろ]

「漢方薬」は、数千年にわたる効き目や安全性に関する長い経験に

基づいて、特有の理論体系を築き上げ、いくつもの生薬を組み合わ

せて調合されています。そのため、一つの漢方薬でさまざまな症状

を治し、複合的な効果を期待することができます。

まさに、高齢社会を迎えて、いくつもの症状をかかえ、たくさ

んの薬をのまなければならないお年寄りに適した薬だといえましょ

う。 さらに「漢方薬」は、西洋医学では対処しにくい半健康状態か

ら慢性疾患にいたるまで、広い症状に対処できるお薬です。 広く使

われ、科学的な研究も進むようになってきて、「漢方薬」が今の医

療にとって大切な薬であることが、西洋医学からも認められてきて

います。

現在、多くのお日常の診療で漢方薬を使っており、大学病院や

総合病院でも漢方外来をもうける施設が増えてきています。
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なぜ、好ましくない作用が出てしまうのでしょうか? [ 漢方薬のいろいろ]


薬の選び方が不適切な場合に、出ることがあります。



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漢方薬は一人ひとりの体格および体質、症状、病気の種類および時期(かかりかけ、重いとき、治りかけなど)などに合わせて、個人差を重視した薬を選び分けています。 ですから、患者さんに合った薬が選べない場合には、好ましくない作用が出ることがあります。

このようなことを避けて適切な漢方薬を選ぶために、漢方の診察はていねいに時間をかけ、たくさんの質問をして、一人ひとりの情報を的確に把握する必要があります。時間のかかることもありますが、自分からも症状などを詳しく説明するようにしましょう。

生薬成分の中には、人によって好ましくない作用を示すものがあります。

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たとえば、麻黄という生薬を含む漢方薬をのむと動悸や息切れが出たり、甘草という生薬を含む漢方薬をのむと、むくんだり、筋肉にうまく力が入らなかったりする患者さんがいます。

もしもこういう症状が出た場合は、速やかに医師や薬剤師に相談してください
それでは、好ましくない作用を出さないようにするためには、どうしたらよいのでしょうか?

アレルギー体質の人は、よく説明してください。



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小柴胡湯をのんで間質性肺炎が起こった例が話題になりましたが、これも過敏症、すなわちアレルギーが問題である、と考えられています。

医師や薬剤師は、患者さんのアレルギーについては十分な注意を払っていますが、わからないこともあります。アレルギー体質の人は、どんなものに対してアレルギーがあるか、どんな時に出るのかなどを、医師や薬剤師に詳しく話してください。このことは、漢方薬に限らず、すべての薬をもらうときに共通する問題です。

薬は指示どおりに、正しくのんでください。

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患者さんの体質?症状などをもとに、漢方治療は行われています。そのためにはまず、薬を正しく指示どおりに、のみ続けることが大切です。

医師は患者さんが正しくのんでいることを前提に、経過観察をし、的確な判断を行っています。

のんでいくうちに出てきた症状などは、必ず報告してください。

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漢方薬をのみ続けていくと、気になる症状、好ましくない作用、よくなったと感じることなどが、いろいろと出てくると思います。その場合は、遠慮なく速やかに、何でも医師や薬剤師に必ず報告してください。
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